三原順子とパチスロ打ち放題である

週に一度は利用する近所のサウナビルでほとんど毎日顔を合わせる中高年男が何人かいる。その内の一人が従業員の若い女性を気に入っているようでいつも何かしらとりとめのない話題を持ちかけて立ち話をしている。公衆浴場であるから裸は当たり前かもしれない。が、タオル一枚自身にあてがうこともなく談笑しているその男の狙いはどこか別の所にあるような気がして仕方ないのだが。
無名時代のビートたけしが下宿の向いに住んでいた若後家さんを誘惑すべくドアを開けたままフルチンでたぬき寝入りをしていたらそのまま通報されてしまったエピソードを思い出すのだが。フルチン親父に毎回ちょっかいを出される女性従業員はまんざらでもないのか。そんなわけないか五十男のしなびた体なんぞとも思ったり。
以前家主のエイチに案内してもらった川越のそうしたサウナビルではもっと若い女子高生くらいの女のコが働いていた。さほど遠方から通勤しているはずもないから同級生や幼なじみとバッタリ顔を合わせることもなくもないと思うのだが。そんなこと今時の若者にはなんちゅことないのだろうか。どうも地方に行けば行くほどそうしたなんちゅこともなさはエスカレーションしていくような。
実家のある茨城には田んぼの真ん中に風俗ビルがポツンと一軒建っている風景がいくつか見られた。周囲に学校や役場などのない土地を選んで建てられたものなのかもしれない。が、あまりに何もない土地にそうしたビルがポツンと建っているのでそこに通勤する者も利用客も付近からは丸見えというのが。それでも営業され続けているということは皆堂々と田んぼのあぜ道を抜けて風俗ビルの中へ通い続けているということか。そのあけすけ感は広まっていいものなのか。周囲に他に人目もない山道ですれ違った女子高生に声をかけたが気味悪がって逃げられたのでカッとなり追いかけて乱暴してしまったといった類の事件が起きやすい土地だ。そのあけすけ感はあった方がいいのかなとも思ったり。
国道を行けども行けどもラブホテルといった景色に出くわすとこれらがすべてつぶれることもなく残り続ける動員があるのかと首をかしげるが。絶対知人の目に触れることのない穴場中の穴場であるそうしたスポットを常に探し求めている人々というのは確かに存在するのだろう。そんなド田舎のラブホで超ド級の大物有名カップルを見かけてもそっくりタレントのアトラクションかなと疑ってしまうだろうか。しかし何のアトラクションなのか。いやドサ営業には常識外の思いつき企画が今もたくさんあるが。