2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

本作はいつ観てもそんな良い映画

1月29日、『TATOO[刺青]あり』(82年ATG)をDVDで観る。監督、高橋伴明。本作は79年に起きた三菱銀行人質事件を素材にした犯罪ドラマ。80年代初めまで凶悪事件を脚色した実録物とも呼べる劇映画は量産されたが。事件の周辺にいる人々に配慮して今ではあまり…

世が世なら串田アキラみたいになって

1月25日、山口富士夫の『Tumbling Down』(17年 Good Lovin)を聴く。本作は84年、渋谷屋根裏での山口富士夫率いるタンブリングダウンの演奏を恐らく家庭用ラジカセで録音したもの。音質は劣悪である。山口富士夫の楽曲はガレージパンクやノイズアバンギャ…

著者もナンシー関も時期を同じくして

1月24日、中島梓 著『夢見る頃を過ぎても』(ちくま文庫)を読む。本書は評論家、中島梓が94年から95年まで『海燕』誌上に発表した文芸時評を収録したもの。序文に―その昔十年前に日本読書新聞というところで「同人雑誌評」を一年間やり―と記されてい…

下手なエコノミストより格段に速く

1月22日、東洋片岡 著『ワシらにも愛をくだせぇ~!!』(青林工藝舎)を読む。本作は漫画家、東洋片岡が『アックス』誌を中心に08年から18年までに発表した作品を収録したもの。東洋片岡の名前はなんと『漫画家、アニメ作家人名事典』に載っていた。「東京…