2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

なかにし礼はその何かを大奥に

2月4日、なかにし礼 著『歌謡曲から「昭和」を読む』(NHK出版新書)を読む。作詞家、なかにし礼が「ヒットメーカーにしかわからない感覚」で昭和歌謡の誕生から終焉までを検証する。本書のなかで私が面白く読んだのは後半にきて段々なかにし礼の作詞教室…

時代の波に乗れない未開人でだる私に

2月2日、曽我部恵一の『6月の歌』(13年 ROSE RECORDS)を聴く。アルバム『超越的漫画』からの先行シングルでカップリングの『コーヒーとアップルパイ』はアルバム未収録。これで¥500はお得だが何だか心配にもなる。大手レコード会社も倒産していくここ最近…

間違いなく傑作なんだろうなと思いつつ

1月17日、丸尾末広の『パノラマ島綺譚』(08年エンターブレイン)を読む。江戸川乱歩の原作小説を“日本漫画界が世界に誇る魔神・丸尾末広が、長き沈黙から覚醒し、満を持して挑むは”第13回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した本作である。間違いなく傑作なんだろ…

あれはある種の異常行動だったかと

1月7日、NHKラジオ深夜便で耳にして久しぶりにしびれた野口五郎の新曲『でも好きだよ』(エイベックス・マーケティング)を聴く。本作は『いとしのレイラ』を七五調でぼかしたような仕上がりの典型的歌謡ロックである。が、J−POP以降そんなありがちだ…