2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

人間とは考える湯気だったんである

1月5日、渋谷ユーロスペースにて『海炭市叙景』を観る。監督、熊切和嘉。“村上春樹、中上健次らと並び評されながら文学賞にめぐまれず90年に自らの命を絶った不遇の小説家、佐藤泰志”の残した短編小説が原作である。が、五編のエピソードを並べたオムニバス…

ホメ殺した後が残った者の課題である

1月7日、渋谷ユーロスペースにて『ゲゲゲの女房』(2010年水木プロダクション)を観る。監督、鈴木卓爾。NHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の映画版である。 テレビ版では極貧生活から水木プロダクションの黄金期までが描かれていたが本作の時間軸は…

悪魔のいけにえに単独立候補である

12月24日、池袋ミカド劇場にて雛形ひろ子嬢を観る。夕刊フジをチェックしたところ彼女は年末から年明けまで休みなく舞台に立つよう。後に本人に聞くと1月いっぱいまでスケジュールはうまっているとのこと。 舞台袖では相変わらず咳込んでいるし決して健康そ…

みゆき通りはMG5臭いんである

12月21日、日比谷スカラ座にて『ノルウェイの森』(2010年東宝)を観る。監督、トラン・アン・ユン。トラン・アン・ユン監督はこれまで『青いパパイヤの香り』『夏至』といった高め安定なOL層に大受けする高級アンティーク家具のようなお洒落映画をヒット…