2004-01-01から1年間の記事一覧
フィルムセンターにて新藤兼人監督作品「縮図」(53年近代映画協会)を観る。芦田伸介がとぼけた三枚目役で出ていた。昭和20年代後半まではコメディー路線で売っていたのだろうか。主人公の若い芸者、銀子役の乙羽信子は沼田曜一演ずる青年医師との結婚を夢…
今年もなんとなく暮れてきたようなので年内に観たもの読んだもの何やかんやのベストワンでも挙げてみようかと思う。けれどああいうものはそれぞれのジャンルで目や耳の肥えた書き手がランク付けするから意味があるのであって私なぞがベタ誉めしたところでそ…
「女教師狩り」(82年にっかつ)をビデオで観る。先週から「犯され志願」、先々週には「女教師汚れた放課後」とレンタルし続けのゆきちゃん祭り。風祭。女優、風祭ゆきの魅力に中年期の今になって気付かされた感。大体ロマンポルノ時代の風祭ゆきの主なキャ…
テアトル新宿にて「ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム」を観た直後の事。男子トイレで小用を足す私の隣りに並ぶ二人の中高年男性が会話する。「しっかしエディ潘もよぉ」などと映画の影響で昭和四十年代の不良少年に戻って楽しげに話すそのおジィ二人…
フィルムセンターにて映画女優 高峰秀子(2)「永遠の人」(61年松竹)を観る。ここ最近フィルムセンターの上映は平日の回でも行列ができるようになってしまった。普通の家庭の主婦層がドッと増えた感が。どこかの奥様番組か婦人雑誌にでも紹介されたのだろう…
「どうも、根岸吉太郎です。こちらにおられるのが最近話題の岡田裕プロデューサーでして」で、会場笑いと。案外呑気なんだ当人達はと私はホッとしてしまった。ラピュタ阿佐ヶ谷にて脚本家内田栄一特集があり、「妹」の上映前に根岸、岡田コンビがトークショ…
10月29日、毎月末の金曜日の夜には澁谷ガボールにて、佐々木亜希子の活弁シネマライブがあるはずなのでいそいそ出かける。ジャニーズの追っかけのごとく毎日美容室に行ったり、シャツやパンツを新調したり。ま、ドレッシーに。だって彼女のライブに足を運ぶ…
シネカノン有楽町にて根岸吉太郎監督作品「透光の樹」を観る。平日の夕方で客入りは四割弱か。大人のラブロマン物ということで中高年が大半。ラブロマンとはいえ永島敏行演ずるテレビ製作会社社長は二十五年ぶりに再開した憧れの女性秋吉久美子を金で買うの…
池袋北口にっかつにて「女美容師縄飼育」を観る。この劇場に来るのは十何年ぶりか。にっかつがロッポニカとなりそれまでピンク専門館だったのが若者向けのこじゃれたサブカル系映画館に変身した(そしてまたピンクに戻る)時期か。アレックス・コックス特集…
ザ・ゴールデン・カップスの伝記映画「ON MORE TIME」が近く公開される。こうした伝説の大物ロックバンドのドキュメントフィルムは洋楽の世界ではいくつも制作されている。日本で作るなら元祖和製R&Bのカップスでしょうといったところだろうか。予告を観て…
今時の大学の学食がどんな様子であるか私は知らない。私の学生時分の学食はまだ昭和エレジーぷんぷん臭う小汚い空間であったと今にすれば思う。食券の自販機というものがあった。あったがそれに小銭を投じて希望する定食のボタンを押すと出てくるのはプラス…
10月6日、北とぴあ・さくらホールにて沢田研二コンサートツアーを観る。客層は30代半ばから50代後半位までの女性客が大半であった。開演前の女子トイレは長蛇の列。ガラ空きの男子トイレで小用を足す私の背後に中年女性が現われ「嫌だ男の人居たわ」などと…
仕事帰りに通り過ぎたコンビニの店頭の新聞ラックにあの黄土色の見出しビラが。「田代まさし逮捕」などと。えっ、マーシーが?と心はざわめきつつもその場はまず立ち去った。が、その後二件、三件とコンビニの前を通る度に私の中のマーシーに対する里心は高…
私はコンタクトレンズ使用していませんので、あしからず。などといったメッセージをさりげなく伝えられるジョークグッズがあればいいのに。イエスノー枕みたいな感覚の。そう痛切に願うほど近頃の街頭PRのねちっこいこと。一体今コンタクトはどのくらい売…
元々ナマの舞台を感激することが苦手だったはずの私。が、最近ではストリップやらサイレント映画上映会やらに毎月せっせと出かけて行きます。ナマ平気になったのか知らん。いや、やはり普通の下北辺りの小劇場に今再びもぐり込めば来るんじゃなかったと身を…
銀座シネパトスにて〜ピンクの巨匠の原点を探る〜完全なる若松孝二第一弾にあたる「情事の履歴書」を観る。65年の国映作品である。主演女優は千草みどり、寺島幹夫以下今では得体の知れぬ当時のマイナー俳優達。こうした旧作ではそうした見た事も無いいぶし…
エルヴィスに例えるならいよいよラスベガス時代に入ったのだと。そう考えれば今のジュリーだって観ておきたい。いや結構観たい。10月上旬に近所のホールで開かれるソロ講演に今食指がむずむずしてるところである。ポスターの告知にはギターに元ルースターズ…
正午近くに銀座の教文館をぬらりくらりする。文庫のコーナーにて足を止める。と、中島らもの「今夜、すべてのバーで」が今時分平積みされているのではてと思う。一番上の一冊に白い帯がかけられてサインペンで「追悼、お酒はほどほどに」などと。はてと思う…
投票所にも行かなかったくせに、心の中ではれんほうさんを応援していた私とは一体。スーパージョッキー時代の蓮舫なんぞ全く興味が無かったのに。もっとさかのぼってキャンギャル時代の彼女にもこれっぽっちも反応した覚えがないのに。でも今はれんほうさん…
7月21日、銀座DEPTHにてサイレントシネマライヴVol.20「第七天国」を観る。銀座DEPTHは今月いっぱいでクローズしてしまうとか。一年以上も定期ライブを続けてきた活動弁士佐々木亜希子はホームグランドの一つを失うわけで、心なしかしょんぼりと開演前のあ…
部屋中の一円玉五円玉を引っかき集め卓上に十の固まり一つ二つと積み上げる苦笑い。目算した計を茶封筒に書きしるしジャラジャラと小銭を中に投入す。時間にして小一時間くらいの作業である。が、これが精神衛生上の理由からこなす場合と事実今日明日の交通…
夏という事でやはりウエストコースト。西海岸の風を感じるモノ、コトを探し求めてみたいと思う。勿論実際西海岸に遊びに行ける訳もないのだが今出来る限り手の届くだけのところで何とかその西海岸を。ウエストコーストを、ねぇ。やっぱ大宮?ハタボウルじゃ…
ひょっとして衛生管理上の問題でもう営業できないということなのか知らん。私の好きなスタイルの町のおそば屋さんが近年たて続けにスクラップ&ビルド、もしくはスクラップされたままになっているのだ。私の好きなスタイルのおそば屋さんとは小中学校の何や…
三百人劇場で開催中の「中国映画の全貌2004」にて「ションヤンの酒家」を観る。今春公開されて観逃してしまった作品だったが、個人的にはヒット感中の上。ワンバウンドして外野スタンドに入っちゃうやつ、アレ何て言うのか忘れたけどあんな感じの当たりかと。…
「69」とか「下妻物語」とか今から十数年後に観返したらいかにもあの時代の映画だとシミジミするに違いない。デフレな映画だと。CGを多用した一見ゴージャスだがやるせなく安仕掛けな画面。やり逃げギャグ。楽曲使用料が払えないがゆえのやっつけ洋楽カバー…
田中小実昌が昭和四十年代に書きつづったストリップの世界と今のストリップの世界との違いは何だろう。ぞうよと呼ばれる小屋の食堂みたいな場所は今もあるのだろうか。小屋の二階がうなぎの寝床のような宿泊所になっていて皆そこで仮眠して雑魚寝して子ども…
好評につき5月以降もダラダラ続くというテアトル新宿におけるレイトショー「タカダワタル的」に出かけた。監督は「モル」のタナダユキである。ギャグてんこ盛りスプラッター浪花人情悲喜劇とも呼べる「モル」から「タカダワタル的」に駒を進めたタナダ監督は…
新文芸座の小津特集には初期の無声映画も活弁付で上映されていてオールドファンには好評であった。が、私は当初活弁というものに抵抗を感じて無声映画の日はパスっていた。ま、一本くらいは観ておくかと5月11日の「その夜の妻」の夕方の回に足を運んだ。しか…
翼広げ壁を乗り越えいっぱい泣いちゃって下さい的な。そんなバブル全盛的なフレッシュメン向き人生応援歌も最近じゃめっきり耳にしなくなった。なぜ耳にしなくなったかというとそうした楽曲がさっぱり売れなくなったからであろう。売れなくなったから人生応…
「アクションカメラ」という雑誌は確かもう廃刊になったと思うが違ったか。「アクションカメラ」という深夜のバラエティ番組は大昔に終了したのは間違いない。夢ノ助。キテますねえーの走り。 やってることはこれ盗撮であり軽犯罪にあたるのではないか。でも…