2003-01-01から1年間の記事一覧

子供に夢を与え再びパクるんである

ウルトラマンシリーズの着ぐるみを制作しているらしい工房が江戸川橋付近にある。ガラス戸にガイアやコスモスのポスターが貼ってあって中で合皮を切ったり折ったりしている作業が丸見えである。ヒマな人間ならウルトラマンのボディスーツが一着作られる工程…

ハーフジャパニーズ志願なんである

どうして旅に出なかったんだ。田中小実昌や池田満寿夫の古いエッセイばかりを夢中というかムキになって読みあさっている昨今の私。私も半分アメリカ人になりたかったのだきっと。チャンスだってあった。 母親の姉はアメリカに永住している。結婚してからもう…

ノーカウント狙いも有り得るんである

前々回だかこの場に今さら『月刊杉本彩』ってねえか何か書いてしまったその杉本彩なんだが。「花と蛇」のリメイク版に出演するらしい。まだくわしい情報はキャッチしていないが、ちゅかそれほど興味をそそられなかったのでそれ以上の事を調べる気にもならな…

下手に師匠と呼んだが最後である

暮しぶりは貧乏学生時分のまんま気持ちはスクウェアー化す。最近じゃ古典落語が面白いですね。その後のヤッピー層の中で今静かなブームになりつつある昭和40年代の名人落語にはまってます。女郎買いの失敗談や貧乏人同志の小銭のムリシ合いなどといったスト…

いっそ今井に捧ぐべきである

主婦と生活社刊『キャロル夜明け前』(著者ジョニー大倉)は懐かしい本である。75年にKKベストセラーズから出版されたキャロルのタレント本『暴力青春』のジョニーの項で読んだあのおセンチな文体が今もそのままだったから。 甘えん坊のジョニーと自称し、い…

忘れようにも思い出せないんである

1982年の4月。フォークランド紛争があり、イスラエルがシナイ半島をエジプトに返還したあの頃。国内では500円硬貨が発行されました。私はその事実にあれそんな昔だったっけとキョトンとしてしまったんである。もっと最近のことのように思えて仕方ないのであ…

お姉ちゃんに完敗である

『月刊松金洋子』のロケ地である大塚駅付近の拳闘ジムの辺りは私もよく散歩する。『月刊』を入手してからすぐにあの拳闘ジムの事が気になりつい出かけた。いつものごとくジムの前の通りには近所の拳キチ親父達が練習生のファイト振りを腕組なぞして見守って…

喜劇出歯亀大戦争である

加藤あいの盗撮ネタに連なるいかがわしい刷り逃げムックはまだまだ店頭に並び続けている。大手コンビニにも平然と並んでいるのはどんなものか。んなことボヤいても始まらないのだが記録として。加藤あいの盗撮ネタを目玉にしたいかがわしいムックが大手コン…

涙の向うもそりゃ気になるんである

テレサ・テン「空港」、安全地帯「ワインレッドの心」、クインシー・ジョーンズ「愛のコリーダ」。以上は私が最近ボロ泣きしつつ聴いた名曲たちである。それまでに別にこりゃ名曲だわとは思ってもみなかったのに、新宿ニューアートにて改めて聴くやたまらず…

大人の階段はまず下るんである

新文芸座があるってことは旧文芸座もあったのかしら。などと考えている今時の大学生もいるんじゃないか。前の文芸座が閉館してから新文芸座が建つまでの間は田舎の中高生だった世代の明大生。別に明大生じゃなくてもいいが。映画好きの今時のそんな学生達は…

日曜はダメよじゃ済まないんである

久方ぶりに土日に休みを取りエイチと水○温泉へ。待ち合わせ場所に車で現われたエイチの体調は下の中だった。前日の晩に仕事がらみの付き合い酒があり、そのままロクに眠らず昼間は子供の運動会に参加して夕方には私と水○温泉。仕事に振り回され家庭に振り回…

ボール取らして欲しいんである

先だって防衛庁近くをプラプラ歩いていた時のことである。何だってお前がそのような場所をプラプラするのかと訝しがる訪問客の方もいらっしゃるか。その日は新宿に用があったんである。昼間新宿で用を足した後は、伊勢丹の前を通り抜けてあけぼの橋を通り抜…

笑って笑って同い年である

家主のエイチがせっかくひねり出してくれている原稿料があるのだからその金で観たり読んだりした評文を書いていれば良かったのだ今まで。やっと気づいた。取材費ね。そうとは気づかず毎日ロイヤルホストで肉を食い、サウナでネタ出ししてました。麻雀劇作家…

象が踏んでもこわれないんである

佐藤江梨子は体ごとデカイ。実際この目で確かめた訳ではないがバレーボール選手並の巨体の持ち主らしいサトエリ。以前にMEGUMIとツーショットで写っている写真の中のサトエリがとにかくデッカク見えた。MEGUMIは身長1メートル58センチと公表されているからそ…

雪崩式に親父臭充満である

もうじき私も37才。私の17才などと言えばアイドル歌謡的でそれなりに絵にはなりましょうや。どうしたらいいんですか私の37才。自分なりに考えあぐねた結論として思いきって親父化するならしろ。とことん老けさらせということ。ストリップ観劇なんかも実はそ…

君ん所の姉さんも太っ腹ブギである

先日巣鴨駅をブラブラしていた時のことである。森三中のようなルックスのゴツイ女子大生がくわえていた煙草をスニーカーの裏でくちゃ消すとだらあっと息巻いて吸いガラを投げ捨てたのである。一瞬の出来事に我が眼を疑ったものなり。 やはりというか世も末だ…

時代はくまなく止めて欲しいんである

なりたい自分になる為の「修行」であれば我慢もできるのだがなれそうもない身分になった「振り」をするのは嫌だ。ちゅな訳で今の私は喫茶店で原稿は書きませんね。なんだか振りに近いと思いまして。別に専業作家じゃなくても住家で机に向かうより気分が出る…

もうワンステージ演りたいだけである

エイチからの久々の強制ネタは男性化粧品のオルタスときた。ブラバスじゃなくてオルタス。あのクリーム色の容器の。80年代初頭にやや人気のあった。たしかCFモデルは鮎川誠だったはずである。そのオルタスがどうかしたのかと書いてしまっては試合放棄のよう…

平成の友和もきっと大変である

サンネンビイーグメェーイ。「金八先生」出演時の上戸彩を私はノーチェックであった。が、映画「あずみ」公開時からにわかに三十六才の小さな胸はときめき上戸フィーバーす。タレント本なんて久々にかったし、ブロマイドの封をひっちゃぶいて中味を取り出す…

それも機動力でいいのかってんである

近所の古本屋で五百円で買った戸川昌士著『おまた!!猟盤日記』の前半を読んでいるところ。まだ脱サラ直後の戸川氏が古本屋「ちんき堂」を友人達の協力でオープンにこぎつけばかりのところ。エロ本の専門店と間違えて来店したエロ親父達に日々悩まされる店…

ようやく諸君も気が付いたんである

夏も終りである。冬生まれの夏好き、秋生まれの夏嫌いなんてことを言いますが。今適当に考えついたんですが。秋生まれの私は夏が苦手なんである。その夏も終わる頃には愛は地球を救う。毎年救うようだが今年で26周年にもなるという。つまり24時間テレビは物…

あなたがいれば大丈夫なんである

根本はるみのガチャ眼は若い時の松坂慶子みたい。肉体派女優路線でガンガン行って欲しい。行ってるね、もう。私ごときが助言するまでもなくね。わかった。しかし根本はるみも深作欣二監督とはニアミスに終わった。いくらその仕事振りに共感しようとも死者と…

ライスカレーお母ちゃん抜きである

別にオセンチな心持ちでもなくただ何となく学生時代の写真なんぞツラツラながめてみる。二十歳前の私は今より少しふっくらしている。自分に対してふっくらなどと表現するとうぬぼれ屋かお姉ェみたいだが、その中間くらいと思っていただきたい。ジュゴンちゃ…

お化けは死なないんである

たまには生の舞台に触れてみようかな。などと書くとお前また新宿ニューアートかと苦笑される訪問客の方もいらっしゃるか。違います。私の気持ちは違うんです。同じ新宿でも新宿PIT INNにて2003浅川マキ定期公演を観たのである。 ゲストはおなじみ渋谷毅(ピ…

恋すれど廃盤とはこの事である

「東京は夜の7時」とは矢野顕子のライブアルバムである。私はそのアルバムを今まで持っていなかったがタイトル曲の「東京は夜の7時」はFM放送で以前聴いていた。聴いていたつもりになっていたのだ。“東京は夜の7時、東京は夜の7時”というリフレインが続くそ…

あきらめるのはあきらめたんである

夏をあきらめてどうする。去年の夏の始めにこの場にどんなことを書いていたっけかと思い起こしてウヘェとひるんだところ。どうせ金もヒマも無いし、気分直しにわざわざ電車を乗り継ぎ出かけた商店街の銭湯にドボンと。で、帰りには名画座で70年代のロマンポ…

いつもの店で待っているんである

エイチから毎月送られてくる切手代という名の原稿料が小一枚多い。ギャラははずんだからその文面白がらせてくれなきゃなくらいは企んでそう。しかしコラム修業ということであればないように関わらずギャラは倍々でふんだくり続ける器量は不可欠。だからその…

おまかせ演出こそが見物である

まだ二十代はじめの頃であったと思う。エピックソニー時代のエレファントカシマシの学園ライヴにエイチと出かけた。ライヴのポスターには「ふわふわ」のシングルジャケ写真がそのまま使用されていたので大体その頃だと思う。宮本浩次は頭にタオルを巻きくわ…

おまかせ演出こそが見物である

まだ二十代はじめの頃であったと思う。エピックソニー時代のエレファントカシマシの学園ライヴにエイチと出かけた。ライヴのポスターには「ふわふわ」のシングルジャケ写真がそのまま使用されていたので大体その頃だと思う。宮本浩次は頭にタオルを巻きくわ…

中年から狂うと止まらないんである

スターリン全盛期の遠藤みちろうが宝島誌上で三上寛と対談した際「中年から狂うと止まりませんからねえ」などと自嘲的に語っていた。中年から狂うと止まらない。自分も中年期に入ってみて初めて実感できる重々しい言葉だと思う。中年から狂って脚光を浴びて…