2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

あとは日常のたわいない戯事なのだ

4月3日、高橋ヨシキ 著『暗黒ディズニー入門』を読む。本書はアートディレクターの高橋ヨシキがディズニー作品の光と闇について自身は「悪魔主義者」に武装した上で臆することなく解説したもの。ディズニー作品を宗教や人種差別の面から裏読みした批判が集…

文句があるなら本作の中の巻上公一に

3月28日、『風の歌を聴け』(81年ATG)を観る。監督、大森一樹。大森一樹は村上春樹の中学の後輩で実家も隣組であることから映画化権を素早く獲得できたそうだが。村上春樹の初期の短編小説を勝手に映画化したものは80年代半ばの自主映画界には数知れずある…

エレキギター1本で念仏を唱える様な

3月26日、宮沢正一『人中間』(いぬん堂)を聴く。82年にスマート・ルッキンなる自主レーベルより発表された宮沢正一のソロアルバム。プロデュースは遠藤ミチロウ。宮沢正一は当初ミチロウと同じく生ギター1本で歌うソロ歌手だったが後にバンド志向になりラ…

便所の落書きに想像力の泉を見るよう

3月20日、辰巳ヨシヒロ 著『[増補版]TATSUMI』(青林工藝舎)を読む。本作は漫画家、辰巳ヨシヒロが70年から79年までに発表した短編漫画、9作品を収録したもので5作品は11年に海外でアニメ映画化された。著者は50年代の貸本漫画ブームからキャリアを…