2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ダンチョネが耳をすます夜である

2月19日、北とぴあ さくらホールにて「八代亜紀新春コンサート2005」を観る。私の座席は二階席のほぼ最前列中央。開演5分前に早くも酔客の野次が一階席の奥からこだます。かつてのトラック野郎のアイドルである八代亜紀の公演である。多少柄の悪いオッサン…

打算抜きなら終身刑である

新文芸座にて「鬼才 増村保造」、「女の小箱より 夫が見た」(64年大映)を観る。田宮二郎演ずる成り上がり者の青年実業家が乗っ取り工作を仕掛ける大会社の株を守る任務を持つ川崎敬三の妻役が若尾文子。例によって目的のためには手段を選ばぬ田宮は株主リ…

ミスターニッポンと逢引き中である

新文芸座にて「鬼才 増村保造」、「黒の試走車」(62年大映)を観る。田宮二郎演ずる巨大自動車産業の敏腕スパイが目的のためには手段を選ばぬ情報戦争の犬となり、やがて婚約者を敵方の寝室にもぐり込ませ抱かせ、特ダネを盗み出す。が、その直後身内に存在…

家中みんなぐにゃぐにゃである

新文芸座にて「鬼才 増村保造」、「足にさわった女」(60年大映)を観る。京マチ子演ずる女スリとそれを囲む男達とのドタバタ喜劇である。ドタバタ喜劇という表現もいつの間にか消滅したが、本作は昭和35年に制作されたドタバタ全盛時のどどどどドタバタ。日…