2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アイドルの国際作家的展開というのは

5月8日、ももいろクローバーZの『第一笑 ヘシャオイーシャオ!〜』を聴く。4人組になったももクロの再出発にあたる本作は『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ〜拉麺大乱〜』の主題歌でもある。そちらに寄せたのか前作シングルに続く日中友好路…

次元を超える作家、阿久悠の始まりの

5月3日、阿久悠 著『昭和と歌謡曲と日本人』(河出書房新社)を読む。本書は07年に逝去した作詞家 阿久悠が01年から07年まで新聞連載していたコラムを集めたもの。亡くなったのは07年8月でありコラムの最終回は7月22日。直前までNHK FMで自身のアンソ…

火木香って黒木香かなと

4月30日、阿部共実 著『月曜日の友達②』を読む。帯文には「マンガ賞総なめ!」「10万部突破!」などの二倍は大きな活字で「糸井重里さん感涙!」とある。学問の世界では30年以上前の出来事から歴史の中にファイルされるとか。若者文化史上の先人を感涙させたら…

サラダといえば芋サラダ世代である私

4月18日、『茨木のり子の献立帳』平凡社 写真=平地勲 を読む。以前にこの場で詩人、茨木のり子が唯一残した児童書『貝の子プチキュー』を児童文学の外側にいた茨木のり子が一回こっきりの冒険に挑んだ意欲作などと私は評した。が、『貝の子プチキュー』は茨…