2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

裏切者の旅は山手線内回りである

先だって新宿TSミュージックに千葉なぎさを観に行った時のこと。受付で入場券を買いモギリの青年に手渡すと「今日は誰を?」と例によって。「なぎさちゃんを」とまた照れもせず答えると。「えっ、お休みなんですけど」とくるりの初代ドラマーのようなモギ…

サイテー映画祭も遠き落日である

6月28日、新文芸座にて「恋人たちは濡れた」(73年新日本映像)を観る。監督、神代辰巳。本作をスクリーンで観るのは十何年振りか。二十代後半に亀有名画座では何度も何度も観たがその頃は70年代の青春に中毒状態だったのだ。90年代の前半で日々のBGMはサ…

いずれの意味でも尻を叩かれたんである

6月11日、ラピュタ阿佐ヶ谷にて『肉対の学校』(65年東宝)を観る。監督、木下亮。三島由紀夫原作のシニカルな恋愛ドラマとフライヤーに。岸田今日子演じる離婚成金の貴婦人が地下クラブの若い男娼にのめり込む顛末をほとんどこの一組のカップルだけを追いか…

同情から始まる愛情はR指定である

6月3日、上野オークラにて『性戯の達人 女体壺さぐり』(OP映画)を観る。監督、園子温。『愛のむきだし』の園子温が90年代半ばに残した貴重な低予算ポルノである。山村の工房で夫で師匠の陶芸家テツヤと共に壺作りにはげむ妻ナミエが主人公。半病人の…