2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

見ごろというより笑いごろである

フィルムセンターにて新藤兼人監督作品「縮図」(53年近代映画協会)を観る。芦田伸介がとぼけた三枚目役で出ていた。昭和20年代後半まではコメディー路線で売っていたのだろうか。主人公の若い芸者、銀子役の乙羽信子は沼田曜一演ずる青年医師との結婚を夢…

あなたには希望の匂いがするんである

今年もなんとなく暮れてきたようなので年内に観たもの読んだもの何やかんやのベストワンでも挙げてみようかと思う。けれどああいうものはそれぞれのジャンルで目や耳の肥えた書き手がランク付けするから意味があるのであって私なぞがベタ誉めしたところでそ…

ホロ苦い大人の味の焼はまなんである

「女教師狩り」(82年にっかつ)をビデオで観る。先週から「犯され志願」、先々週には「女教師汚れた放課後」とレンタルし続けのゆきちゃん祭り。風祭。女優、風祭ゆきの魅力に中年期の今になって気付かされた感。大体ロマンポルノ時代の風祭ゆきの主なキャ…

袋じゃ毎朝ワンモアタイムである

テアトル新宿にて「ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム」を観た直後の事。男子トイレで小用を足す私の隣りに並ぶ二人の中高年男性が会話する。「しっかしエディ潘もよぉ」などと映画の影響で昭和四十年代の不良少年に戻って楽しげに話すそのおジィ二人…