2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

井筒さんの影踏みかけたんである

2月20日、新文芸座にて「没後10年 松竹大船の天才 木下恵介」『風花』(59年松竹)を観る。主演、岸恵子。信州の旧家の下女である岸恵子が跡取り息子と心中し一人生き残ってしまう。が、既に身籠っていた上に事情は周囲に知れ渡っていたのでそのまま…

青春は今もおかわり自由である

2月16日、池袋へ。宿酔い中の下と日記には書いてあるが。新文芸座の前に昭和食堂。池袋周辺には食べ物屋がオープンしてはクローズする絶対軌道に重ならないブラックホールな一角が点々とあるがここもそのひとつ。昭和食堂の前には徳島らーめんの店ががん…

教育映画は要ヘルメットの時代である

2月12日、新文芸座にて『闇の子供たち』(08ゴー・シネマ)を観る。監督、阪本順治。タイの売春宿で現在も続く児童買春と臓器売買を描くセミドキュメントというのか。『映画芸術』の昨年のワースト作品の中に本作を取り上げている評論家がいておやと思…

僕らが終って戦争が始まるのである

2月4日、神保町シアターにて『女であること』(58年東京映画)を観る。監督、川島雄三。受付で入場券を買ってしばらくすると「次回のチケットは只今売切れました」とモギリの女の娘が。それでもまだバタバタ駆け込む人々が。そんなに隠れた名作なのかと…