2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

そうしたフラストもいずれもう一皮

6月5日、ゴキブリコンビナート『粘膜ひくひくゲルディスコ』(93年いぬん堂)を聴く。以前この場で映画『盲獣vs.一寸法師』(01年石井プロダクション)について主演男優は劇団ゴキブリコンビナート主宰のDrエクアドルなどと紹介したがこれは誤り。メイキング…

が、渋谷生まれの著者は区立原宿中学

5月31日、塚本晋也 著『冒険監督』(ぱる出版)を読む。本書は映画監督、塚本晋也がこれまでの活動歴を初めて8ミリカメラを回した14歳の頃から振り返る自叙伝。80年代の終わり、本書にも登場する石井聰互や松井良彦や利重剛など期待の新鋭監督の一人として…

血圧で人となりを探ろうとするのは

5月19日、『ときめきに死す』(84年にっかつ)をDVDで観る。監督、森田芳光。とある海辺の別荘地でひと夏の共同生活を送る男女。沢田研二演じる青年テロリスト、杉浦直樹演じるお目付け役の医師、樋口可南子演じるコンパニオンの3人を操る司令塔はパソコ…

そんな投げやりなラストも時代の気分

5月15日、ジョージ秋山 著『ドストエフスキーの犬』(青林工藝社)を読む。本書は漫画家、ジョージ秋山が70年から79年まで発表してきた作品を8編収録したもの。表題作の『ドストエフスキーの犬』は79年作品。冒頭には夕日に向かって家路を急ぐ主人公の淳少年…