東京12チャネリングファックである

 「アクションカメラ」という雑誌は確かもう廃刊になったと思うが違ったか。「アクションカメラ」という深夜のバラエティ番組は大昔に終了したのは間違いない。夢ノ助。キテますねえーの走り。

 やってることはこれ盗撮であり軽犯罪にあたるのではないか。でも盗撮といわずアクションカメラと名乗るとなんとなくカッコ良かった時代があったのだ。趣味はアクションカメラ、でへへみたいな事を平気で言うニキビ面の高校生が結構いた時代を同じ高校生として記憶している。で、その番組のほうの「アクションカメラ」には腕自慢のカメラ青年が毎週二名参加して街頭でのアクションぶりを競うコーナーがあった。良く出れるなこいつら顔出し名前出しで痴態をさらしてからにとは当時は思わなかった。ほんのちょっと憧れてたり。やっぱりアクションカメラという言葉の響きにノセられてみてる側も恥知らずの出歯亀化していたのである。「キテますねえー」の夢ノ助も逆にあまりキテない写真しか撮れなかった参加者にはピシャリと説教をしたり。そんなものいくら腕を上げたってロクな者にならないぞとは当時は私も思わなかったのである。キテる写真を自分もひとつ撮れやしないかとお利口さんカメラをロンジャン(ロングサイズのコートに近いスタジャン。俺の好きなレオで購入)の下にそっとひそませたり。そんな中高生は当時結構居たと思う。今はもう皆立派になられて。少女買春なんて絶対してないとは思うが。ラーメン屋のオヤジ向け週刊誌の袋とじページを力まかせにひっちゃぶいた形跡に出逢うと反射的にこいつは十代の頃アクションカメラ男だったと私は思う。良くも悪くも、いや悪くも悪くも今だに好奇心のかたまりというか。

 「アクションカメラ」的な東京12チャンネル得意の陳腐で後引くエロチシズム。現在では有料BS放送のミニチャンネルなどで展開されているのだろうか。私はまだそれらを一度も観たことがないのだが。何となくこの人まだ仕事してたのかとおののくような元人気お笑い芸人達がそうした現場でまだまだふんばってそうな気がしないでもない。しかし初めから裸一貫の男優がカラむのと違うジャンルから流れついた芸人がカラむのとはインパクトがまるで違う。その芸人が全盛期には派手に遊び回っていたことを知られていても、目の前でカラまれるとどうしても総毛立つものだ。シンナーにラリった暴走族が性器を露出してエヘラヘラ自販機の蔭からこちらに忍び寄ってきたかのような。冗談はよせと。ホーホケキョと。