生めよ増やせよバカ騒ぎである

 エルヴィスに例えるならいよいよラスベガス時代に入ったのだと。そう考えれば今のジュリーだって観ておきたい。いや結構観たい。10月上旬に近所のホールで開かれるソロ講演に今食指がむずむずしてるところである。ポスターの告知にはギターに元ルースターズの下山淳とドラムスに元ジャコウネコのGRACEが出演するとか。スーパーバンドではないかと区役所の告知板の前でワナワナと震えた私だが。元ルースターズや元ジャコウネコが現ジュリーのお抱えバンドというのはそんなにスーパーな出来事ではないのか。単体で売れなくなったAVギャルが企画ものの人体実験的な極ネタに一山いくらで投入されてたりするのと同様か。まァ事情はどうあれ私にとってスーパーである以上見逃せない気もする。チケット代は全席自由六千円とかで私にとってベガス級である。ベガスいっとくかなそろそろ、ねえ。客席に田中裕子さんはいらっしゃるかしら。そういうことをするんですわとごく最近の女性誌のインタビューでジュリーは語っていた。地方の公演に出かけるその朝はいつもどおり一緒に朝食をとる。いってらっしゃいと送り出して夕刻ステージに上がると客席に裕子は居る。そういうことをする裕子はどうなのだろう。愛情表現とも切れるような皮肉とも受け取れる気がするがジュリーは面白がっているようだ。
 浮気はコリてますからカミさんと恋愛すればいいんですよとか。本当に本気でそう思っているのかジュリーでなければわかりっこないが。何となく浮気の虫が騒いだのではないだろうか90年代後半からここしばらくは。いわゆるコギャル、ガングロ登場に私はすぐ思った。ジュリー大喜びと。ジュリーのファンであり女性の好みも調査済みとはまるで御姉だが。「ファニーフェイスって言うんですか。好きですね」と語っていたファニーなハニワ顔は近年巷に増殖の限りをつくした感が。こうなるとジュリーもいささか食傷気味か。ガスの検針にやって来るオバハン達が皆全員イエローキャブ級の容姿をブルンブルン震わせていたら実際嬉しいかという問題。男にとってなんとも首をひねりムチ打つ問題である。目に映るどこもかしこも悩殺的ボムバ娘だらけになったその時己のオスゆえの本能はどちらを向いて反応することが。スパイダーネットじゃあるまいし。やはり萎えるだろうそのときが来たとしたら。現実に来ちゃったジュリーも災難かもしれない。が、そもそもジュリー好みのハニワ娘がこの世に生まれたきっかけとは何ぞや。ハニワの母親がジュリーの奥さんにジェラって作ったなんちて。