墓につばをかけるヒマもないんである

1月26日、神保町のセコハンショップで岩松了監督作品『お墓と離婚』を入手する。が、2月2日現在までそのビデオを観るヒマがない。ヒマはつくるもの?だと思うがつくる気になれないのか知ら。『お墓と離婚』というタイトルが重過ぎるのか知ら。どちらもお前に関係ないだろこの定額所得者、企業の麻薬と言われればそうかなとも思う。
お墓も離婚も関係ないと。関係ないのですけど本作に出演している小林薫忌野清志郎が共に役の上ではちょうど四十歳で公開当時の93年にも多分その位の年齢だったのかなと。それは細野さんの音楽少年漂流記の回で語った四十の年若話だろと言われればそうかなと思う。小林薫清志郎もツヤツヤしている。パッケージしか見ていないんだが。パッケージだけはまじまじと見ると「音楽・周防義和」とあるが。周防なんて名字はそうそう無いが映画の世界にもそうそう無いはず。岩松了周防正行を直接結びつけることは難しいが間に竹中直人をはさめば何となくその様なクイックなつながりで岩松監督作品の音楽を周防正行の身内がたまたま担当してたのか知らとも思う。14年前の劇場映画であるから今は映画どころじゃないド不幸の際中にいる出演者もいるか知らとも思ったが。特別出演は左幸子。他に前川麻子とか田口トモロヲとか。パッケージには写っているのに名前は出てこないのがベンガル。『お墓と離婚』。なぜか劇場で観たいと思わず未見である。そういう映画は観ないままの方がいいのか知らとも。『ローマの休日』みたいに、ねぇ。『ローマの休日』観てないのと問われれば観てませんねと何故か胸を張って。ヘップバーンの出演作をそもそも一本も観てないしし全然魅力ないのにねと某銀行のウィンドウ前を通り過ぎるたびに思う。ヘップバーン信仰の中高年男性の多くは少年愛の傾向もあるとどこかで読んだような。某銀行は相当マッチョだわ。じゃあ『お墓と離婚』もマッチョな映画の様な気もするのでこのビデオも未見のまま火曜日の不燃ゴミに出しちゃうか。止めとくか。田中好子小林薫の妻役で出演してるから止めとくか。スーちゃんは役の上では35歳で公開当時の93年にもちょうどその位の年齢だったのかなと。私?私はキャンディーズならスーちゃん。何よ、お前も案外マッチョだなと?マッチョな俗世からは生命の限り逃れたいと願うものです。岩松了もそんな作家だと勝手に思うの。林由美香のヒストリー本には岩松了は関わっていないが『日曜日は終らない』のほんの立ち話でそのような共感得たもので。