最近の雑木林ってエロ本落ちてない

2月27日、自家用車なしには生活が立ち行かない土地に移り住んだのにまだ普通免許もチャリも持っていない。先だって最寄りの銀行といっても車で1時間半もあるつくば学園都市のマイバンクに家族に送られ行ってみた。久しぶりにロフトもヴィレバンもある都市部に来れたので半日プラついて電車で帰るとだだをこねた。が、車で1時間半の学園都市から今の自宅までは路線バスと鈍行列車をモタモタ乗りついで4時間近くもかかったのだった。交通費4千円弱。東京まで往復できるじゃないかと一両編成のワンマン電車の運転手にからみそうに。ところがこのワンマン電車の止まる駅は始発駅から終点までは無人駅で料金は降車時に「なるべく小銭を用意の上」支払うのだった。ポケットには万札と1円玉しかない。お釣りもしなければ終点まで行きますけどと半泣きで手を合わせる私に羽生竜王のようなその運転手は自分の財布からひとまず返金してくれた。それまでの数分間車内の高校生らは私を市橋容疑者を見るような眼で見張る。土地の常識になじむまであとどのくらいかかるのか。自宅から歩いて1時間ほどの所に一応のショッピング街のようなものがある。ファーストフードは週末には家族連れと若者カップルで一杯になる。暴走族らしき一団は都心と同じで多くても4〜5人のグループで地味に暴走している。書店はスーパーの一角にこじんまりとある。アダルトコーナーのホモ雑誌が案外充実している。これは東京の下町と一緒だ。ちょっと気の利いたレジャー施設にはすべてこういうものを喜ぶ町の有力者の息がかかっているのだなと納得。それでも退屈は退屈なのでようやく見つけたツタヤへ突入。さっそく店内を物色。そういえばわりと最近萩原健太がラジオで僕は巣鴨って所に住んでんだけどねとしゃべっていたが。ツタヤ巣鴨店の常連だった私は店内で時折見かける萩原健太に似過ぎたその男を心の中でハギワラと呼び面白がっていたがあれは本物だったよう。その類のハプニングももう味わえないだろうなとCDコーナーをチラ見歩く。田舎だから変なタイミングで変なものが再評価されてたりも今は全然なく国内パンクの棚には古典扱いでスターリンあぶらだこが。ゆらゆら帝国の『空洞です』を借りることにした。『愛のむきだし』のDVDも置いてあったがまた今度に。町の有力者の支配同様狭く小さなこの土地にも小さな政争、宗教戦争はあるに決まっている。田舎じゃ皆同じ船に乗っているんだなと感心してたあの選挙事務所に運搬車が突っ込んだ事件の現場はここからもう目と鼻の先で。