そういうことをするなよなぁである

7月23日、やっとこ夏休みを取り郷里の茨城県鹿島市へ。両親が3年程前にIターンした土地なので郷里といっても何の思い出もないはずの実家で過ごす。鹿島といえば十余年前にトップAVアイドルだった北原志穂が色々あって再デビューした時の芸名が鹿島志穂だったはず。元々鹿島の出身なのかもしれない。
ひょっとしたら今頃はこっちに帰って国道沿いのドライブインでお母さんとホルモン定食を運んでいるかもしれない。常連のトラッカーは十代、二十代の頃の志穂ちゃんを今もハッキリと記憶しているであろう。が、ヘルプの学生アルバイトなんぞは自分の母親とそう年も離れていないドライブインのおばはんが元AV女優だとは人生いろいろだなどと感心したり。そう感心ばかりしていないでこれを観ろと先輩トラッカーから過去何万回再生され利用されたかわからない御宝VHSをドライブイン帰りのコクピットの中でそっと手渡されるかも知れず。その場では後でゆっくり観させてもらいますわなどと笑顔を返せばおう観ろ観ろと妙に上機嫌の四十男の先輩トラッカーに彼はやれやれと思うだろうか。それは今の志穂ちゃんのくたびれ様にもよるかもしれないが。
ただ熟女ブーム、USED志向を少年期にくぐり抜けている今時の若者のことである。場合によってはピンピンのAVアイドル時代の志穂ちゃんには無反応ながらも場末のめし処のくたびれた志穂ちゃんには急反応をしめすのかも知れない。その場合先輩が差し入れた宇宙企画の旧作ビデオの中のおばはんの過去なぞ逆にぶちこわしなのか。若者の夢は今もまた違った形で旧世代から握りつぶされ踏みにじられてしまうのか。
郷里にて起き抜け朝の6時に母親のつくる朝食を食べながら朝のワイドショーを観るなどとまるで高校生に戻った感の朝の過ごし方をしていると。小柳ルミ子石橋正次の三男と再婚へ?年の差実に27歳なぞと芸能かわら版コーナーが報じている。小柳ルミ子の前夫、大澄賢也といえば私とほぼ同世代である。家主のエイチと私は賢也くん騒動の際にあいつはなかなかいいよ同世代とは思えない感覚してるけどそこがワケわかんなくていいなどと共感したものだった。
そして結婚直後に小柳ルミ子が何やら賢也の真意を試すかのように所属事務所を離れ裸一貫出直した時には私と家主のエイチはそういうことするなよなぁとひどく落胆しあったのだが。今思えば私とエイチのその玉無しコンビ振りはどうだろう。五十代半ばのルミ子に「ついて行きたい」新恋人を玉無し呼ばわりする世間の連中に玉ならどうぞと思う私。