それじゃ月曜ドラマランドである

 邦画界の新たなるトレンドは往年の人気こどもアニメの実写版であるらしい。実際にはまだどの作品もヒットはしていないのであるから、トレンドもチョーチンもないと思うのだが。サトエリの「キューティ・ハニー」に香取信吾の「忍者ハットリくん」と「デビルマン」などなどヤケクソとも思える乱打振りである。メジャー所ですらこの行ったれ興行であるから、弱小メーカーが頼れるネタもさらに心細く限られていくのだろう。打って出るなら70年代の子供向け東映アクションか、竜の子アニメもしくはそれ以外の小ネタしかないとすれば。もしそうなれば企画者のヤケクソなGOサインも思いも寄らぬクソにGOを出すと思われる。

 よし「いなかっぺ大将」行こうじゃない。主演は山田花子。面白いじゃないなどと。石橋正次の「あしたのジョー」のごとく、誰が見るかいといった大衆の反感を買うバッタもの企画を立てることこそが難しい昨今である。下手にイメージ通りでも相手にされず、期待を裏切ったとて鼻で笑われてお終いというのがこの種の企画のセオリーである。いっそのことなら原作もあまりパッとしなかった不人気アニメなうえに、役者もまた主役には力不足でGO出したほうがダークホース化狙えるかもしれない。イジリー岡田主演による「ハゼドン」。UHF向きか。「まいっちんぐマチ子先生」はどうか。イエローキャブの誰かで。ボインにタッチをお茶の間指定で演じきれるかがネックか。演じきることもないか。ボインにタッチもっと濃厚に。中学生の子役がガンガンに揉むわなめるわ噛みつくわで。その子役が良く見るとカルキン坊やだったり。ちょっと考えさせられるマチ子先生にしたい。ケンちゃんシリーズみたいに。ヒーローものなら「ダイヤモンドアイ」辺りがキワモノ好きを喜ばせそう。吉田栄作主演「ダイヤモンドアイ」などはどうか。変身の際にはおたけび上げなきゃサマにならないことを考えるとやはり。しかしこの辺のキワモノはもし仮に「レインボーマン」が復活してしまえば一気にかすんでしまいそう。やりそうだし。大衆が引こうがどうしようが。ラッピングバスにラウドスピーカー付けそうだし。そっちがその気なら「カゲスター」はどうか。影の魔人だカゲスターってじゃあヒーローじゃないんだと子供心に不信感を抱かせたカゲスター。遠藤久美子主演というひねりを加えて。何となく顔が似てるからエンクミの「カゲスター」にGO出しましょうよ。モーターボートファンもさらえるように水上アクションまじえて。じゃあカゲスターっていうボート選手作りましょうよ。じゃあって。