ノーカウント狙いも有り得るんである

 前々回だかこの場に今さら『月刊杉本彩』ってねえか何か書いてしまったその杉本彩なんだが。「花と蛇」のリメイク版に出演するらしい。まだくわしい情報はキャッチしていないが、ちゅかそれほど興味をそそられなかったのでそれ以上の事を調べる気にもならなかったのだが。「花と蛇」ねえ。まさか小沼勝杉本彩に今になって惚れ込んだ上でのガチンコディレクションを観せてくれるわけじゃないと思うがわからない。本当のところは演出する側もされる側もお仕事感覚でも広報上運命的出会い的な外面ブラ下げたりするものだし。宍戸開の「エイトマン」がそうでしょ。全然違うね。

 ともかく杉本版の「花と蛇」はどこまでイケるかちょっと楽しみ。「花と蛇」までやっても「失楽園」後の川島なお美のポジションの半分も確保できなかったら大変でしょうな。しかし川島なお美は百万人の愛人的な吸引力を持っていると思うが、同じものが杉本彩に無さげなのは明らか。愛人的であるということは必ずしも洗練された女であることとイコールではない。むしろ着飾っててもどこか愚鈍で無神経な風でなければならない。ディスカウントストア級のブランド志向からはハミ出てはならない。選挙カーのウグイス嬢の経験が学生時代になければいけない。実際には独身住所不定ながら人妻雑誌のグラビアで男優とカラみ合わなければいけない。実際にはアジア諸国からの出稼ぎシングルマザーでも取って付けたような日本名で艶技しなければいけない。なお美(42)。そのような踏んだり蹴ったりなイモ女優路線に今後杉本は上手くシフトできるのかどうか。川島なお美に追い付き追い越し沢田亜矢子の背中もそこまで見えてきたエンドレスな愛人イモ女優路線にシフトチェンジ完了した杉本彩というものがまだ私には想像できない。やっぱり愛人は無理。イメージの上での話だがあくまで。離婚はしたけれど友だち夫婦的イメージから脱却しづらいのでは。土性っ骨の部分でフィフティーフィフティーじゃないと耐え切れない女なのでは。

 「花と蛇」いかがなものか。緊縛も何か違うと思うのだが杉本彩。シックのCF時代が一番ギラギラしてたね。君は変わっちゃったね。いっそのこと今の身も心もボロボロな有り様をパッケージ化してしまえば。だから「花と蛇」じゃないと杉本サイドの人間は強言するだろか。どうだろか。「花と蛇」じゃなきゃ何よと問われれば怨み歌路線はどうでしょうと言いたい。藤圭子北原ミレイの世界を歌謡ドラマ化したVシネなんか杉本彩主演で観たい。彩の石狩挽歌。要トレンチコート。茶。