チクロ大盛り汁だくサービス中である

今年ぐらい食の安全が問われた年も珍しいのでは。実際に食中毒が多発した訳ではなくルール違反の製造年月日のごまかしが多く明るみに出たということなのだが。そんなもの食って本当に大丈夫なんだろうかと思われる食品は昔から我々昭和っ子の周りには多くあったような。
ソフトめんを思い出してほしい。学校給食の花形スター的存在であったビニールパック入りの生うどんである。パックに入ったまま加熱されぶよぶよにフヤけた生うどんをカレー汁などに放り込んで皆ズルズルとおとなしくススっていた時代が我々昭和っ子にはあった。ペロチューを思い出してほしい。ジャンク菓子の創生期を飾ったヒット商品である。パッケージの中に棒付きキャンディーが粉末ジュースに包まれている。キャンディーをなめて再び粉末ジュースになすり付けさらにペロペロとなめるという。粉末ジュースもキャンディーもオレンジ、レモンとバリエーションも色々なのでお友だちと代わるがわるベロペロしてみましょうなどと。
そういう少年期を過ごしてきた我々にとって今年の一連の騒動はほんとうにそれぞれの生活を不安に落とし入れる程のものなのかとも。現実にはついこの間までえげつない食生活送ってきたことではあるが条例に従ってジャンクな過去は切り捨てることになった最初の年だったような。貧乏人の味方然とした格安スーパーが近所から軒並み姿を消してしまった。問題視される前に遁走決め込んだ感も強い。百円を割ったキャベツがミネラル水がどんなルートでそうした店に流れてくるのか私は知らない。知らないし知ろうと思わないし何かあっても騒ぎ立てはしない決心のようなものが98円のミネラルに手を伸ばす時にはあるもの。カラーコピー丸出しの違法ダビングAVを古本屋の片隅で手に取る心境と言えばいいのか。何かあってもいいと、許すと。
つい最近まではそのようにイージーゴーであったものがここ数年でそうはいかなくなってしまったよう。貧乏人の味方然とした商家にはそろそろリタイアしてもらいましょうかなといった波が何処からか。そんなもの放置しといたら本当のスラム街が出来上がってしまうぞとでも。大友克洋の世界みたいなボーダレスの超えげつない蛮族の群れにどう対処するのですか。という近未来ビジョンにより街の格安スーパーは消滅されつつあるのではないかと。下北沢駅前の改装計画なども含めて70年代のヒッピームーブメント的なもの極端に毛嫌いしている人物が都庁の中にいるのだと思う。それ嫌だな何かという理由だけで来年からは喜納昌吉を全面支持か。