あなたに少女Mに謝罪したいんである

「ウック、大丈夫怖くないからね」などとうめきつつ30代半ばの即席男優が10代半ば過ぎの女優の上で尻を上下している画面でさすがにゲンナリして停止取り出し。昨晩酔った勢いでレンタルした少女モノAVは予想以上にガチな内容。パッケージ上の設定では現役チュー学生などとかましているが。ひと昔、いやふた昔前のスカトロ系AVに出てくるような若いようでいい歳のようで阿呆のような女優が観れるものとばかり思ったが。
しかし何でそのような女優が観たくなったのか。いやフト気づくと観たい女優がいなかったのだ。代々木忠チャネリングファックシリーズなんて今観れないのかとも。あんなイリュージョンもの当時はそれこそ呆れてたはずだが。今頃になって興味がわくというのは。それこそ中年クライシスだろうこれは。チャネリングファックに登場した当時の仕出し女優たちってほとんど実験材料扱いだったような。その丸太ぶりを観てみたくなったということは自身にも代々木忠的視点が生まれつつあるということか。何の為にあんなことしてたのかチャネリングファック。代々木忠世代にはすこぶる刺激的だったのかも。
色川武大の晩年のエッセイの中にも自分は今では意識下ではどんな女性とも楽しみ放題になったというような文章があったが。ある意味男のロマンか。そろそろ私のビデオライブラリーも変革の時期かと。イエローキャブ軍団なぞ一掃した方がいいのかとも。平成の世に入ってもやっぱり山本富士子だねぇなどと。主張してはばからなかった壮年たちとどこが違うのとも。思春期のアイドルと勝手に連れそって。それも男のロマンか。待ってくれ、男よ。やっぱりもうちょっと血液サラサラにおかえりなさい秋って感じで生きられんかな。
行きつけの食料品店のパート主婦は高部知子似のほぼ同世代。本当の当時のままのキキとララのようなパーマヘアに両手の爪を金色に塗りたぐって平然としている。おそらく15歳位から25年後の今日までのっぺりと地続きなパーソナリティを守ってきたというか引きずってきたというか。
心配なのはウエスタンカーニバル復活みたいな感覚でこれはこれで結構なもの心の故郷たりえるものと世間が認知してしまうこと。『スクール・ウォーズ』なぞ思い出しただけで鼻の奥までしょっぱくなるから止めてくれと一家の主として言いたい私に家はなかった。困ったね高部知子似。私なんぞはキョンキョンの『なんてったってアイドル』を聴くとかならず女子高生コンクリート殺人事件を思い出すのだけど。同じことを考えたかも知れぬ世代であって。