2003-01-01から1年間の記事一覧

苦肉のムックにムックムクである

ミリオンムック「松金洋子」を近所のファミマにて購入。コンビニに並べられる写真集としてこのムックという戦略は昨今よく見かけられる。ま、どちらかと言えば売れそこなっちゃいそうなグラビアアイドル、業界モデル達がたどる道のようだ。が、ミリオンムッ…

太眉写真即刻処分である

このまま行くとゴミ御殿だなこりゃ。と、古雑誌、古ビデオ、出さなかった手紙の山々に囲まれた私宅に思わずため息。よく見れば積み上げた本の重みでカラーボックスの骨の部分がへしゃげ折れて今にも抜け落ちそうである。カラーボックスを部屋全体にあてはめ…

新案ウイスキープリントである

今年三月上旬に早稲田松竹で再観した「タクシードライバー」にはややおののいた。公開から年月が経っております関係上、本編フィルムの状態が悪くお見苦しい箇所があります云々との断り書きが半券と一緒に配布されていたのだ。どの位オンボロ化しているのか…

当分ざわざわ言わせそうである

98年のクリスマスにオープンしていたらしいシネマ下北沢に初参。足を運んでみれば何の事ないスズナリの一角を改築したミニシアターであった。同じ広さと空気のあった小屋が以前に恵比寿のセコハン玩具店の奥にあった。私とエイチが出演した8ミリ映画もその店…

半分の半分にもう一声である

PARCO劇場の「寺山修司・映像詩展」に出かけた。「初恋・地獄編」をスクリーンでちゃんと見ておきたかったからである。トークイベント付きでその晩のゲストでメイン司会者は九條今日子さん。ラッキーであった。最近では「私は寺山さんの生原稿を持っている(…

あんたらウィークエンダーである

エイチが私宅に毎月送ってくれる当コラムの訪客リストに目を通す。と、週計ではダントツ土曜日が大入りデーのようだ。土曜日には時間を持て余してこのような僻地にまで滑り込む週末サーファーの皆様今晩は。お今晩は。週末はどうでしょう。エイチの少年時代…

夕刊の方角と思って欲しいんである

歩きながら煙草を吸う若い女性が増えていると思う。私などはそうした女性一般に対して思うのはこの女は自分のためだけに煙草を吸っているなということだ。つまり格好つける道具ではなく、あくまでニコチンを補給せよという身体のシグナルに応じてスパスパや…

お好きな世界に迷い込んだのである

食べていく為だけの仕事がタテ込んでしまいその晩は泥のようにグッタリとコタツ寝。当然痛飲していたので激しい宿酔いである。何やら股間が湿っぽいのはひょっとしてと考えるより自分に嫌気がさして表に飛び出していた。ふと気付けば新宿で沖縄そばをズルズ…

世界中が出してくるんである

まだ3月である。春とはいえまだまだそれは肌寒いんである。肌寒いよね。それなのに近所のコンビニはもう出してきた。冷たいラーメンを。去年当コラムで書いた通り私の夏の恋人とも呼べる冷たいラーメンがもう出てきちゃったのである。夏までには仕事見つけ…

日が暮れた以上おうちに帰るんである

家主のエイチの最近の爆弾発言。「オレ高田渡みたいになりたくて」。フォーク歌手の高田渡はフォークの神様と呼ばれた昔から現在も活動中である。最近ではBSの旅番組などでレポーターの仕事もこなしているそうだ。しかしそのBS放送を当の高田渡は観る事…

攻めの経営学ここにもである

一年以上もこうして寄稿しつづけて言うのもなんだが家主のエイチの精力的な古書店経営にはヘキエキ。大体古本屋というものは余りやる気があっちゃいけないのではないのだろうか。一日のほとんどを和系のデブ猫をヒザに乗せたまま、12インチの卓上テレビを…

友情出演はさじ加減が肝心である

団鬼六第一回監督作品「紅姉妹」をラスト30分くらいからブラリと観る。と、SM有りスカトロ有りのこのハードポルノ作品のエンドロールに友情出演 石立鉄夫の文字が。石立鉄夫が団鬼六と友人関係にあっても全然問題はないだろう。が、石立鉄夫がスクリーンの…

それでもアンタ持ってんの?である

日比谷シャンテにて韓国映画「猟奇的な彼女」を観る。主人公は頭は良い方だが勉強は嫌いだからしないと言い張るぐうたら大学生。キョヌ。ある夜の電車の中での出来事。キョヌのそばに泥酔した若い女が現われる。それが物語りの準主役である猟奇的な彼女だ。…

少なくともこんな事してられんのである

現在三十代半ばである私が二十代半ばの頃の話。月島にあった広告統計会社のオフィス内で私はアルバイトをしていたんである。仕事の内容は都内、及びローカル都市のCMがクライアントの買った時刻にちゃんと放映されているかをビデオで確認するだけの作業。…

飲食中の上映は速やかにである

おせんにキャラメルまでは行かずとも映画館の休憩時間に売り子が客席を回り歩いていた様子を憶えている私は結構な年なのだろう。万博うっすら憶えてる世代。映画もイヴェントであった。指定席を電話で予約して千葉の生家から車で新宿まで出向いた記憶がある…

哀しい気分でコリアンジョークである

日比谷シャンテシネにて韓国映画「ラスト・プレゼント」を観た。昨今ではハードポルノ路線の作品が人気という韓国映画市場においては珍しい直球ド真ン中の人情悲喜劇である。 売れないコメディアンと不治の病で死に行く妻の残された日々をリズミカルに描いた…

夕刊の方角と思って欲しいんである

歩きながら煙草を吸う若い女性が増えていると思う。私などはそうした女性一般に対して思うのはこの女は自分のためだけに煙草を吸っているなということだ。つまり格好つける道具ではなく、あくまでニコチンを補給せよという身体のシグナルに応じてスパスパや…

意外やキャンクロから幕開けである

全体何処をどう突っつけば始まるのか見当がつかない80年代回帰ブーム。ネタなら腐るほど抱え込みながらどれが今もナマ素材でどれが再生不可なのか難しいところであろう。当時の空気を吸っている者がこれは今でもウケると思い込んで市場に引っ張り出しても反…

モア・セクシーでも個人の自由である

お正月のテレビの特番で畑中葉子を見た。お正月といっても七日の晩で、特番といっても奥様向けの情報番組だったが小一時間足らずの。畑中葉子はその中で一般の主婦らに混ざってとある病院の医師が推める最新ダイエットに挑む。よくある企画である。レオター…