2009-01-01から1年間の記事一覧

また今度お嫁さんにしたいんである

清水由貴子のせつないニュースにはやられたねといった家主のエイチからのメッセージが届いた。私も前日の晩に珍しく夕刊フジなど入手して事情を知ろうとしていたが。元アイドルの自殺記事なぞ余り読みたがらない私でもつい反射的にユッコどうしちゃったのよ…

新人類皆英知出版世代である

4月20日、銀座シネパトスにて滝田洋二郎監督作品『愛しのハーフ・ムーン』(89年にっかつ)を観る。原作、原田美枝子。脚本、斎藤博。公開当時のワイドショー周辺の扱いとしてはアイドル歌手だった伊藤麻衣子が体当たりの濡れ場に挑んだソフトポルノと…

また今度お嫁さんにしたいんである

清水由貴子のせつないニュースにはやられたねといった家主のエイチからのメッセージが届いた。私も前日の晩に珍しく夕刊フジなど入手して事情を知ろうとしていたが。元アイドルの自殺記事なぞ余り読みたがらない私でもつい反射的にユッコどうしちゃったのよ…

一億総荷風化ならば国外逃亡である

3月26日、神保町シアターにて「浪花の映画の物語」『女系家族』(63年大映)を観る。監督、三隅研次。主演、京マチ子。個人商店ながらも代々続いた大店の主人が急死したことから始まる三姉妹と愛人たちの遺産争いがおおまかなストーリーだが。上映時間…

つまり鬼が出るか蛇が出るかである

3月23日、ラピュタ阿佐ヶ谷にて「60年代まぼろしの官能女優たち」、『女王蜂の欲情』(66年 大蔵)を観る。監督、小川欽也。主演、内田高子。60年代後半に乱造された独立プロ制作の成人映画群は現在ではほとんど観る機会がない。フィルムも資料も多…

貴女を卒業できるはずないんである

3月16日、東洋大学の学食へ。春休みなのかガラ空きで一店だけ営業していたイタリアンでトリ肉のソテーとおかず三品を。20年前とくらべればこれで五百円とは先進国と途上国の差だが。向いのテーブルを囲むガードマンたちに学生じゃないだろと問われない…

トンガリキッズに愛の炊き出しである

3月10日、渋谷イメージフォーラムにて「WE ARE THE PINK SCHOOL! 日本性愛映画史1965−2008」、『OLの愛汁 ラブジュース』を観る。監督、田尻裕司。99年、国映作品。オープニングで椎名林檎の『ここで、キスして』が流れ出…

井筒さんの影踏みかけたんである

2月20日、新文芸座にて「没後10年 松竹大船の天才 木下恵介」『風花』(59年松竹)を観る。主演、岸恵子。信州の旧家の下女である岸恵子が跡取り息子と心中し一人生き残ってしまう。が、既に身籠っていた上に事情は周囲に知れ渡っていたのでそのまま…

青春は今もおかわり自由である

2月16日、池袋へ。宿酔い中の下と日記には書いてあるが。新文芸座の前に昭和食堂。池袋周辺には食べ物屋がオープンしてはクローズする絶対軌道に重ならないブラックホールな一角が点々とあるがここもそのひとつ。昭和食堂の前には徳島らーめんの店ががん…

教育映画は要ヘルメットの時代である

2月12日、新文芸座にて『闇の子供たち』(08ゴー・シネマ)を観る。監督、阪本順治。タイの売春宿で現在も続く児童買春と臓器売買を描くセミドキュメントというのか。『映画芸術』の昨年のワースト作品の中に本作を取り上げている評論家がいておやと思…

僕らが終って戦争が始まるのである

2月4日、神保町シアターにて『女であること』(58年東京映画)を観る。監督、川島雄三。受付で入場券を買ってしばらくすると「次回のチケットは只今売切れました」とモギリの女の娘が。それでもまだバタバタ駆け込む人々が。そんなに隠れた名作なのかと…

淋しいのはお前だけじゃないんである

先だって古書店で買った関川夏央の『水のように笑う』の文庫をパラパラめくっている内にあ、これ前読んだわと気づいた。それも随分前だ、多分80年代後半かなとも思ったが。その頃の私がどうして関川夏央のエッセイを読むきっかけを得たのか疑問に思えた。…

カルトとは興業不振という意味である

1月27日、フィルムセンターにて『宇宙大怪獣ギララ』(67年松竹)を観る。フィルムセンターで怪獣映画の特集をやっているとの情報を先だって新聞で得たのでフラリと出かけたのだ。怪獣ものなら何でもいいかと思ってはいたが。よりによって松竹怪獣ギラ…

小便映画館に嫌なガスが充満である

1月16日、銀座シネパトスにて『狂い咲きサンダーロード』を観る。「燃やせ!俺たちの70Sジャパニーズ・グラインドハウス魂!」なる特集のトップだが。グラインドハウスとはアメリカ国内におけるエログロ暴力映画専門のいわゆる小便映画館のこと。70…

実録ダメ連もヒロイン決定である

1月15日、銀座シネパトスにて『ノン子36歳(家事手伝い)』を観る。監督、熊切和嘉。主演、坂井真紀。坂井真紀演じる主人公ノン子は36歳バツイチの元B級アイドル。現在は田舎町の実家の神社に出戻りプラプラ飲み歩く日々。そこにフラリと現れた星野…

尻馬にまたがるのが意外や大戦犯である

12月24日、シネマヴェーラ渋谷にて特集「官能の帝国ロマンポルノ再入門2〜バトンは受け継がれる」『3年目の浮気』を観る。83年にっかつ作品、監督は中原俊。中原俊といえば昨今公開された『櫻の園』が記録的な大コケと中吊り広告でさらし者にされて…

GIジョーによる糞尿責めである

12月16日、シネ・リーブル池袋にて17時25分の回、『GSワンダーランド』を観る。先月15日より公開されていた本作を遅ればせながら。客席には私の他に数えられる程度の中年層と若い女性客が。やはり『デトロイト・メタル・シティ』を超える大ヒッ…

僕がんばってますでは入場不可である

10月半ばであったか夕暮れ時に山手線に乗っていた時のこと。高田馬場のホームに電車は止まった。私は反対側のホームに異様なパンク集団を見つけた。4人組の男女のうち3人は今風のヴィジュアル系をベースにしたパンクなのだが真ん中にいるリーダー格の男…

近くて遠くに連夜行きたいんである

今年の秋だったか池袋サンシャインの古本市で『バァフアウト』と読むらしい音楽誌『Barfout!』の00年9月号をふと入手す。『LOVE ALBUM』発表時のサニーデイ・サービスの特集が読みたくなって。改めて読み返して当時も立ち読みですませて…